賃貸事務所を借りよう

独立開業時、自宅をオフィスとして開業することは多くあります。開業届を出すだけで済みますし、家賃も掛かりません。しかし、自宅の住所を名刺やホームページに記載しなければならなかったり、打ち合わせの際には場所を探さなければなりません。ノーリスクではありますが、ノーリスクだからこそ社会的な信用はあまり伴いません。自宅で作業ができるような簡単な仕事であればいいのですが、アルバイトで食べていくために独立開業するわけではないはずです。

その日暮らしにならないためにも、事務所はきちんと借りることをお勧めします。実際に、私の周りにも独立して個人事業主として活動を始めた人は多くいましたが、結局はサラリーマンに戻っています。独立開業を甘く見たというよりも、独立開業する覚悟が大してなかったように思います。最初からローリスクで儲けられないことは分かっていたはずですし、自分を奮起させる材料としても賃貸事務所を契約しておくべきだったのではと思います。

さて、そんな賃貸事務所は、当然ながら毎月のコストが発生します。事務所の間取りや住所などによって家賃はさまざまですが、安かろうと狭かろうと最初はどんなところでもいいと思います。そこから大きくしていくことが会社の目標のはずです。

賃貸オフィスのメリットは何と言っても信用性が高いということです。以前、知人で自宅の〇〇アパートを事務所として登記した人は、名刺には〇〇ビルと書いていました。正直、これは与信調査が入れば、今どきはGoogleストリートビューで一発でばれますし、住所を検索すればすぐに分かります。見た目を取り繕ったつもりでも余計に信用を無くすようなことをしているだけだと思いました。また、大体において事務所を実際に見せてもらいたいという会社もあります。マンションの一室でも事務所として活動しているならそれは問題ありません。日常生活と一緒の部屋を事務所と言い繕っても、二度と信用はされないでしょう。それぐらい事務所があるかないかは会社として、取引先として信用性に差が出るのです。

ただし、まだ資金がなくてどうしても借りられないという人も多いかもしれません。最近ではこんな同業者を集めて使うコワーキングスペース(大阪市)なども増えているようですから、自宅でやるよりはこういったところで作業した方が人脈にもスキルにも幅が出ると思いますよ。

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